和

身内に不幸があってから、思うところがあり、ここに書くようになりました。
元々、誰かと本音を共有することの無い私の人生。
それでも、我慢我慢の私の人生の中でも、息子との別れは本当に苦しいものでした。
息子がもう薬が効かず、残りはあと一つの薬しか無いと告げられた直後も、彼は黙々と大学入試の受験勉強を始めました。

とても悲しく感じました。
それは、事実が悲しいのではなく、彼は私より高徳な生き方をしているのだと理解出来たからです。

それは同時に、自分より高徳な人物に、諭す言葉など無いのだという事実が、私を絶望に追いやったからに他ならりません。

きっと、妻は気が狂うほどに辛かったと思います。
私がしっかりしなければ。
困難がある度に、自分にそう言い聞かせています。

でも、私の、あの日の涙は今どこにいるのだろうか。
人の悲しみはどこへ行ってしまうのだろうか。
息子は今、どこにいるのだろうか。

以前から、スピリチュアルが強かった私ですが、誰かにそれを話した事もありませんし、共有しようとはしてきませんでした、きっと話しても理解はしてもらえない、息子の死を、誰かと共有出来ないように。
でも、世の中には、きっと気付いてくれる人がいる、ブログを読んでいて、そう思うようになりました。
書くことで、伝わること、書かないと伝わらないこと、それはきっとあると。
私の書く事は、きっと難解で常識外れの事ばかり。
でも、多様化された今なら、きっと解ってくれる人も多くいる。
なので、書くことにしてみました。
これは、そんな私が始めて書くブログです。