アトピー改善アドバイザー 桑野やすし

メーカーの経営企画などを経て、現在はアトピー改善アドバイザーとしてセミナーやカウンセリングを行っています。
自らのアトピー闘病体験から、改善のための理論・方法論を研究して実践してきました。
現在の僕の皮膚は健康そのものです。

社会人1年目の夏、額に湿疹が出たので、病院へ行くとアトピー性皮膚炎と診断されました。
2年ほど皮膚科に通いましたが、症状は悪化する一方で、仕事もままならない状況にまで陥りました。
周りの人たちには強がって見せていましたが、実際は身体的にも精神的にもボロボロになっていました。

このまま病院の世話になっていてはだめだと考え、自分で改善方法を模索する中で、分子栄養学に基づいた栄養摂取とスキンケアの徹底という、カラダの内と外からのケアが大切だということに行きつきました。
結果、3年の試行錯誤の末に、症状を完全に消し去ることができました。


アトピーになってしまうとあまりいいことがありません。
痒いし、夜は眠れないし、疲れるし、なにより見た目が良くない。。。
しかもそんな状態になったのは、自分のせいでも誰のせいでもありません。
なぜ自分がこんな思いをしなければならないのかと、やり場のない不満を抱えながら生活していました。

でも、そこから這い上がる中での体験や感情は、これからの人生の糧になるものでした。

アトピーになるといろんな感情の波が襲ってきます。
いつ治るのかわからず、先の見えない不安。
仕事が手につかず能力を発揮できない歯がゆさと劣等感。
治らないことを前提に話を進める医療への不信感。
代替療法に出会った時の「治るかもしれない！」という期待と、それを裏切られた時の絶望。
そんな負の感情はとりあえず置いといて人生を楽しまなくちゃ！という無理なプラス思考。
生活を改めてちゃんと治していこうと決意しては、完璧にできない自分に落ち込む日々。

そんな、ネガティブだったりポジティブだったりするさまざまな感情を心から味わい尽くしたことで、自分のことがとてもよく見えるようになりました。
アトピーに苦しむさなかでは気付きませんでしたが、とても大きな学びのチャンスがそこにありました。

そうやって人生の霧が晴れたとき、僕は「アトピー状態から抜け出せる」ということと「アトピー体験を通じて自分の感情に向き合える」ということを、現在同じような体験をしている人たちに伝えることをライフワークとして生きていくことに決めました。
今はアトピーについて何が正しいのか誰にもわからない状況ですが、そんな中で僕のメッセージが少しでも改善のガイドとなればうれしいですし、さらにその人の人生の霧を晴らすお手伝いにつながればこんなに幸せなことはありません。